当サイトのメインコンテンツ(爆)食通振りが痛々しい怪文書をご覧あれ!
香り(アロマ) |
香り高さ。いかにフルーティーかだけはでなく、芳醇なアルコールの香りやコメの香りを感じられるかなど、
日本酒には様々なタイプのものがある。 |
人間の味覚を構成する重要なファクター、それが香りだ。 味(フレーバー) |
やはり舌から感じる味も重要だ。 |
甘味、酸味、旨味、渋味などのバランス、そして、味の深さや複雑さ。 口当たり(清涼感) |
口に含んだ時の感触、喉越しの良さ、口の中での広がり方。 |
滑らかで柔らかいのか、それとも刺激的でピリッとした感じがするのかなど、 テクスチャも重要なのだ。 後味(フィニッシュ) |
日本酒を飲んだ後の余韻、後味の長さや質。 | キレが良いもの、ほのかに甘い余韻が残るもの、スッキリとして後味が残らないものなど、 酒には様々なタイプがある。 アイデンティティ |
その酒の存在自体が持つ「オーラ」や「魅力」の部分。 |
ラベルやボトル等パッケージングのオリジナリティや、ネーミング、その酒にまつわるエピソードなどもこの項目で評価する。 合計点数 |
各評価値の総合計。100点満点。 | |
| 2024/2/24 せんきん株式会社より災害支援酒として市場に送り出されたhope!は、その売上の一部を令和6年に我が国を襲った能登半島地震で苦難に見舞われた石川県および、石川県酒造組合連合会へ寄付するという。 昨今の混迷、それは2020年の疫病の蔓延、2022年の国々の争いといった事態においても、この「hope!」は支援の名のもとに継続して販売されてきたのである。 この酒の特徴は、亀ノ尾、山田錦、雄町の三種の酒米から作られた酒を巧みにブレンドして、作られているということだ。 一般に、日本酒といえばあまりブレンドされることはなかったのだが、世界を見渡せば、アッサンブラージュはワインにおける伝統的な技法であるし、 またウイスキーにおいても、その調合にはブレンダーの手腕が不可欠である。それはシングルモルトでさえも、様々な樽からの調合によりその味わいが設計される。 最近では、日本酒もブレンドへの挑戦が行われ、蔵を越えてコラボレーションもされているらしい。 さて、蘊蓄はこの辺にしてさっそくいただこう。杯を手に取り、まずはその香りを嗅ぐ。メロンのような香り。微香である。続いて口に含むと、ブドウを思わせる美しい甘み、 その後にはふとアルコールの刺激が訪れる。 そして、清涼という言葉がこの上なく相応しいすっきりとした喉越しである。今宵の肴、マナガツオの天ぷら、ヒラメの刺身にもよく合う。 各々の酒の良いところを巧みに引き出したかのような、非常にバランスに優れた酒。まさにアッサンブラージュ大成功といったところであろう。天晴れである。 | |||||
(栃木県さくら市/せんきん) | ||||||
|
| 2024/2/24 而今は大変入手困難な酒で、よく足を運ぶある酒屋では、店頭には置かれておらず、店主の気分で裏から出してもらう。 僕は、世の中の波に乗って値を吊り上げたもの「転売ヤー」「プレミア価格」などには一切手を出さない主義なので、今回も定価で買ったのだが、ネット通販などでは定価のウン倍という値段で売られている。 割合小マシな和食料理屋などでお目にかかることが多いこの酒は、刺身との相性が抜群である。 さっそくいただこう。口に含むと、程よいガス感が舌をくすぐり、味わいはリンゴのような甘みが印象的で、コクとキレのバランスが絶妙に調和している。後から来る酸が尾を引く。 今宵は寿司とともに。生魚とこの酒の相性は抜群。一口、二口と進むうちに、止まらない。 しかし、なお一層の奥行きを求めるならば、開封直後よりも一日以上時間をおいてからがよい。酸が取れ、風味が丸くなってより一層綺麗な甘み、成熟した味わいを得ることができるからだ。 | |||||
(三重県名張市/木屋正酒造) | ||||||
|
| 2024/3/1 昨年の夏に初めて発売されたというこの微炭酸のおいしい日本酒。今年は冬に再登場。もともと夏に出たからなのか、涼しげで爽やかなボトルとラベルのデザインである。 この酒は、数年前に新種のブランド米として登場したサキホコレが使用されており、シャンパンの製法と同じく瓶内二次発酵によって作られているという。 非常に飲みやすく、もはやスイーツかというほど甘みがある。これは、サキホコレを炊いて食べた時に感じた甘みと同じで、キラキラとした女性的な、どちらかといえば派手な甘さである。 クセのある酸味などはほとんどなく、また、度数も13度と軽い。かといって、物足りなさは一切感じることはなく、その名の通り、素直においしい酒であった。日本酒嫌いにこそ飲んでほしい一本である。 キリっと冷やして、食前酒として飲むのが好みである。 | |||||
(秋田県横手市/日の丸酒造) | ||||||
|
| 2024/3/4 このLa Maisonは、その名が示す通り「家呑み」用に醸された酒である。兵庫県黒田庄で自社で育てた山田錦を使用。 酒器に注ぐと、ほのかな米の香りを感じられる。口に含むと最初に感じるのは甘み、そして次第に広がる柑橘系の酸味がアクセントとなる。非常に軽快で、スイスイと進んでしまう。 この酒は、その万能性においても特筆すべきで、どんな料理にも合わせやすく、和食だけでなく様々なジャンルの料理に合わせてみるのも面白そうだ。そしてその挑戦も、家呑みだからこそ可能になるのかもしれない。 この日僕が選んだのは中華料理だったが、麻婆豆腐やエビチリといった強い味付けの料理にも見事にマッチした。 バランスの良さが際立ち、個性は薄い印象ではあるが、料理を引き立てるという意味では素晴らしい出来栄えである。 | |||||
(愛知県名古屋市/萬乗醸造) | ||||||
|
| 2024/3/6 真緋は、ロゼのような赤さが特徴の珍しい日本酒だ。この赤色は赤色酵母を使用したことによるものである。 グラスに注ぐとワインでいうところのヴィオニエのような華やかな香り。口当たりは上品で、酸味と甘みの中に豆腐ようを連想させる麹のうまみとコク。 意外にも後味はクリアで食前酒に相応しい。塩気を効かせたブルーチーズや生ハムとのペアリングも、格別である。 | |||||
(鳥取県琴浦町/大谷酒造) | ||||||
|
| 2024/3/8 清らかな若草のかおりと、かすかな泡立ちを湛えた口当たりが、Anastasia Greenの特色である。 佐賀県ではかつて、山田錦に替わるオリジナルの酒米の開発に腐心していた。そして遂に1981年にさがの華が完成したのである。その米粒は大きく、心白は明るい。 Anastasia Greenは、さがの華を100%使用して醸されている。後味のライムのような微かな苦味がアクセントとなり、酸が際立つ。それは、春の訪れを告げるかのような、清々しい酒であった。 | |||||
(佐賀県小城市/光栄菊酒造) | ||||||
|
| 2024/3/8 最近プレ値で売られるようになった飛露喜。通っている酒屋でも冷蔵庫には置かずに、奥から出してくるようになった。 その名には廣木酒造の音に”喜びの露が迸(飛散)る”という意味が込めらた字が当てられているのだという。 純米吟醸らしい飲みごたえがありつつ、素晴らしいバランスとキレ味。刺身によく合う。 | |||||
(福島県会津坂下町/廣木酒造本店) | ||||||
|
| 2024/3/8 青リンゴのような酸味と、ガス感がジューシーさを際立たせている。アルコール度数は低く、パンチこそないが春の穏やかな気分の酒だ。 美しいボトルと同じく、透き通るような上品な甘さ、スッキリとしたキレが感じられる。ついつい飲み過ぎてしまいそうだ。 | |||||
(岩手県盛岡市/赤武酒造) | ||||||
|
| 2024/3/8 口に含むとまず感じるのが濃厚なメロンの香り。片口に注いでゆっくり飲み進めれば、そのうちにさらにまろやかですっきりとした後味に。 嫌な酸味は残らず、なかなかのバランスを感じる。全体的に軽快な味わいで肴を選ばない。 | |||||
(広島県呉市/相原酒造) | ||||||
|
| 2024/3/8 本ページ初登場の貴醸酒。貴醸酒とは、水の代わりに清酒で仕込んだ酒のことであり、甘口でとろみがあるのが特徴だ。 この貴醸酒、その名がつけられたのは1970年代ではあるものの、歴史は古く平安時代の「延喜式」という文書に製法の端を発する。 日本神話でヤマタノオロチを眠らせた八塩折之酒(やしおりのさけ)は貴醸酒の製法であったという。余談であるが、八塩折之酒はシン・ゴジラの「ヤシオリ作戦」の語源となった。 この飛鸞は、貴醸酒でありながらアルコール度数は低く、蔵が目指したように新しい貴醸酒が表現されている。 個人的に貴醸酒といえば、新政の陽乃鳥のような強烈な酸味のイメージがあるが、この酒は甘さと酸味も控えめでライトに飲める。 | |||||
(長崎県平戸市/森酒造場) | ||||||
|
| 2024/3/21 寒さも薄れ、今年も春がやってきた。山本のうきうきは春の訪れを感じさせてくれる花見にピッタリの酒だ。おりがらみの雪解けの水の如く軽やかな口当たり、後に爽快な切れ。今年のうきうきは米の甘さが感じられる。バランスが良い。 | |||||
(秋田県八峰町/山本酒造店) | ||||||
|
| 2024/3/21 先日秋田を訪れた際、地元限定のこの純米酒を手に入れた。精米歩合は60%と表示されており、これは純米吟醸酒の基準(60%以下)に匹敵する。秋田酒こまち特有の、ふんわりとした米の香りが印象的である。 味わいは米の旨みが豊かで、適度なコクがあるが、後味は比較的すっきりしている。冷やして飲むと、食事とのマッチングも抜群だ。東京の酒店や居酒屋ではあまり見かけない銘柄だったが、試してみて大変気に入った。 | |||||
(秋田県潟上市/小玉醸造) | ||||||
|
| 2024/3/21 現在採点中。 | |||||
(岩手県盛岡市/赤武酒造) | ||||||
|
| 2024/3/21 現在採点中。 | |||||
(栃木県さくら市/せんきん) | ||||||
|
| 2024/3/21 グラスに顔を近づけると華やかな香り。これだけで幸せだが、口に含むと純米吟醸のメロン香が広がり、炭酸ガスのぷつぷつとした刺激が心地よい感覚を提供する。飲み込むのが惜しくなるほどうまい。 甘口ではあるが、後味はすっきりしていて食事の邪魔をしない。肴は刺身や、ふきのとうの天ぷらが良いように思う。 | |||||
(奈良県桜井市/今西酒造) | ||||||
|