Nゲージレイアウト・花狩線の思い出
都市型戸建住宅内において、余剰空間の有効活用および模型技術の発展を目的として、労働者個人により構築された縮尺鉄道展示区画である。
本構造体はN縮尺(1/150統制基準)を採用し、狭小住宅という制限された社会的条件下においても、鉄道による人民移動の理想像を描出することに成功した。
家庭内反革命分子(妻)による監視と妨害にも屈せず、計画経済的思想のもと、自主的施工が断行された労作である。
2020年から2023年にかけて建設された本区画は、居住空間という制限された資源を占有しつつ、夢と労働の結晶として君臨していた。
しかし2024年、家庭内調和という資本主義的圧力と「生活動線の確保」という名を借りた反革命的言説により、栄光の展示区画は“粛清”され、解体の憂き目を見るに至った。
同志の涙は枕を濡らし、解体された軌道部材は密かに保管され、次なる計画への転用を待つ。
※なお、花狩線という名は、同志の精神を鼓舞し続けた視覚革命団(通称:セクシー解放戦線)の英雄の一人にちなんで命名されたことを、ここにこっそり記しておく。
全景
役満寺坂駅
駅名標
列車が発着
夜の駅構内
役満寺大カーブ
高架下商店街
羽後交通バス
小石川車両基地をモデルにした車両基地
検査線上で停車中
廃墟となった旧市街地
ホームで一服おいしいね
駅名標はコンビニでプリント
自作車輛(形式名失念・・・)入線中